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四つの福音書による一つのイエス物語42 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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042 |
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安息日に穂を摘む |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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2;23〜28 |
12;1〜8 |
6;1〜5 |
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第二章二三〜二八節 |
第一二章一〜八節 |
第六章一〜五節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第二章 |
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二三 偖イエス安息日に麥の畠を過りしに其弟子あゆみつゝ麥の穗を摘はじめければ |
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二四 パリサイの人彼に曰けるは彼等安息日に爲まじき事をするは何故ぞ |
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二五 イエス答けるはダビデ及び從に在し者*の乏くして飢しとき行たる事を未だ讀ざる乎 |
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二六 即ち祭司の長アビアタルのとき~殿に入て唯祭司の外は食まじき供物のパンを食かつ從に在し者にも與たり |
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二七 また彼等に曰けるは安息日は人の爲に設られたる者にして人は安息日の爲に設られたる者に非ず |
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二八 然ば人の子は安息日にも主たる也 |
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馬太傳iケ書第一二章 |
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一 當時イエス安息日に麥の畑を過しが其弟子たち飢て穗を摘食はじめたり |
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二 パリサイの人これを見てイエスに曰けるは爾の弟子は安息日に爲まじき事を行り |
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三 之に答けるけダビデおよび從に在し者の饑しとき行し事を未だ讀ざる乎 |
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四 即ち~の殿に入て祭司の他に己および從になる者も食ふまじき供のパンを食へり |
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五 また安息日に祭司は殿の內にて安息日を犯せども罪なき事を律法に於て讀ざる乎 |
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六 われ爾曹に吿ん殿より大なるもの玆に在 |
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七 われ矜恤を欲て祭祀を欲ずとは如何なることか之を知ば罪なき者を罪せざるべし |
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八 それ人の子は安息日の主たるなり |
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路加傳iケ書第六章 |
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一 逾越節の二日ののち首の安息日イエス麥の畑を徑行しに其弟子麥の穗を摘これを手にて搏くらひしかば |
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二 或パリサイの人かれらに曰けるは爾曹安息日に行まじき事を行は何故ぞ |
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三 イエス答て曰けるはダビデおよび從に在し者の饑しとき行たる事を未だ讀ざる平 |
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四 即ち~の殿に入たゞ祭司の外は食まじき供物のパンを取て食かつ從に在し者にも予たり |
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五 又曰けるは人の子は安息日にも主たる也 |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第二章 |
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二三 イエス安息日に麥畠をとほり給ひしに、弟子たち歩みつつ穗を摘み始めたれば、 |
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二四 パリサイ人、イエスに言ふ『視よ、彼らは何ゆゑ安息日に爲まじき事をするか』 |
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二五 答へ給ふ『ダビデその伴へる人々と共に乏しくして飢ゑしとき爲しし事を未だ讀まぬか。 |
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二六 即ち大祭司アビアタルの時、ダビデ~の家に入りて、祭司のほかは食ふまじき供のパンを取りて食ひ、おのれと偕なる者にも與へたり』 |
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二七 また言ひたまふ『安息日は人のために設けられて、人は安息日のために設けられず。 |
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二八 然れば人の子は安息日にも主たるなり』 |
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マタイ傳iケ書第一二章 |
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一 その頃イエス安息日に麥畠をとほり給ひしに、弟子たち飢ゑて穗を摘み、食ひ始めたるを、 |
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二 パリサイ人、見てイエスに言ふ『視よ、なんぢの弟子は安息日に爲まじき等をなす』 |
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三 彼らに言ひ給ふ『ダビデがその伴へる人々とともに飢ゑしとき、爲しし事を讀まぬか。 |
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四 即ち~の家に入りて、祭司のほかは、己もその伴へる人々も食ふまじき供のパンを食へり。 |
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五 また安息日に祭司らは宮の內にて安息日を犯せども、罪なきことを律法にて讀まぬか。 |
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六 われ汝らに吿ぐ、宮より大なる者ここに在り。 |
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七 「われ憐憫を好みて、犧牲を好まず」とは如何なる意かを、汝ら知りたらんには、罪なき者を罪せざりしならん。 |
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八 それ人の子は安息日の主たるなり』 |
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ルカ傳iケ書第六章 |
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一 イエス安息日に麥畠を過ぎ給ふとき、弟子たち穗を摘み、手にて揉みつつ食ひたれば、 |
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二 パリサイ人のうち或者ども言ふ『なんぢらは何ゆゑ安息日に爲まじき事をするか』 |
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三 イエス答へて言ひ給ふ『ダビデその伴へる人々とともに飢ゑしとき、爲しし事をすら讀まぬか。 |
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四 即ち~の家に入りて、祭司の他は食ふまじき供のパンを取りて食ひ、己と偕なる者にも與へたり』 |
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五 また言ひたまふ『人の子は安息日の主たるなり』 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第二章 |
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二三 ある安息日に、イエスは麦畑の中をとおって行かれた。そのとき弟子たちが、歩きながら穂をつみはじめた。 |
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二四 すると、パリサイ人たちがイエスに言った、「いったい、彼らはなぜ、安息日にしてはならぬことをするのですか」。 |
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二五 そこで彼らに言われた、「あなたがたは、ダビデとその供の者たちとが食物がなくて飢えたとき、ダビデが何をしたか、まだ読んだことがないのか。 |
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二六 すなわち、大祭司アビアタルの時、神の家にはいって、祭司たちのほか食べてはならぬ供えのパンを、自分も食べ、また供の者たちにも与えたではないか」。 |
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二七 また彼らに言われた、「安息日は人のためにあるもので、人が安息日のためにあるのではない。 |
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二八 それだから、人の子は、安息日にもまた主なのである」。 |
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マタイによる福音書第一二章 |
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一 そのころ、ある安息日に、イエスは麦畑の中を通られた。すると弟子たちは、空腹であったので、穂を摘んで食べはじめた。 |
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二 パリサイ人たちがこれを見て、イエスに言った、「ごらんなさい、あなたの弟子たちが、安息日にしてはならないことをしています」。 |
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三 そこでイエスは彼らに言われた、「あなたがたは、ダビデとその供の者たちとが飢えたとき、ダビデが何をしたか読んだことがないのか。 |
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四 すなわち、神の家にはいって、祭司たちのほか、自分も供の者たちも食べてはならぬ供えのパンを食べたのである。 |
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五 また、安息日に宮仕えをしている祭司たちは安息日を破っても罪にはならないことを、律法で読んだことがないのか。 |
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六 あなたがたに言っておく。宮よりも大いなる者がここにいる。 |
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七 『わたしが好むのは、あわれみであって、いけにえではない』とはどういう意味か知っていたなら、あなたがたは罪のない者をとがめなかったであろう。 |
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八 人の子は安息日の主である」。 |
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ルカによる福音書第六章 |
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一 ある安息日にイエスが麦畑の中をとおって行かれたとき、弟子たちが穂をつみ、手でもみながら食べていた。 |
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二 すると、あるパリサイ人たちが言った、「あなたがたはなぜ、安息日にしてはならぬことをするのか」。 |
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三 そこでイエスが答えて言われた、「あなたがたは、ダビデとその供の者たちとが飢えていたとき、ダビデのしたことについて、読んだことがないのか。 |
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四 すなわち、神の家にはいって、祭司たちのほかだれも食べてはならぬ供えのパンを取って食べ、また供の者たちにも与えたではないか」。 |
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五 また彼らに言われた、「人の子は安息日の主である」。 |
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Office Murakami |