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四つの福音書による一つのイエス物語32 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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032 |
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癩病人を癒す |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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1;40〜45 |
8;1〜4 |
5;12〜16 |
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第一章四〇〜四五節 |
第八章一〜四節 |
第五章一二〜一六節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第一章 |
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四十 癩病のもの一人かれに來りて跪き求ひ曰けるは爾もし聖意に適ときは我を潔く爲得べし |
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四一 イエス憫みて手をのべ彼に按て我意に適へり潔なれと |
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四二 言やいな直に癩病はなれ其人きよまれり |
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四三四四 イエス嚴く之を戒め愼みて何をも人に告る勿れ但ゆきて己が身を祭司に見せ其潔られし爲にモーセが命ぜし所の物を獻て彼等に證據をなせと言て去しめたり |
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四三四四 イエス嚴く之を戒め愼みて何をも人に告る勿れ但ゆきて己が身を祭司に見せ其潔られし爲にモーセが命ぜし所の物を獻て彼等に證據をなせと言て去しめたり |
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四五 然ども彼いでゝ先この事を大に言つたへ語り廣めければイエス此後あらはに城に人がたく獨人なき所に居給ひしが人々四方より彼に來れり |
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馬太傳iケ書第八章 |
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一 イエス山を下しとき多の人々これに從へり |
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二 癩病の者きたり拜して曰けるは主もし旨に適ときは我を潔なし得べし |
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三 イエス手を伸かれに按て我旨に適へり潔なれと曰ければ癩病たゞちに潔れり |
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四 イエス彼に曰けるは愼て人に吿る勿れ唯ゆきて己を祭司に見せ且モーセが命ぜし禮物を献て彼等に證據をせよ |
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路加傳iケ書第五章 |
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十二 イエスある邑に居しとき身ことごとく癩病を患る者ありイエスを見て俯伏ねがひ曰けるは主もし聖旨にかなふときは我を潔なし得べし |
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十三 イエス手を伸彼に按て我心にかなへり潔なれと曰ければ直に癩病愈たり |
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十四 イエス彼を戒めて曰けるは人に吿ること勿れたゞ往て己を祭司に示かつ潔られし爲にモーセが命ぜし如く獻物をなし證據を彼等に爲よ |
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十五 然どもイエスの聲名ますます揚りて許多の人々或は教を聽んとし或は病を醫れんとて集り來れり |
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十六 イエス常に人なき處に退きて祈り給ひき |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第一章 |
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四〇 一人の癩病人、みもとに來り、跪づき請ひて言ふ『御意ならば我を潔くなし給ふを得ん』 |
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四一 イエス憫みて、手をのべ彼につけて『わが意なり、潔くなれ』と言ひ給へば、 |
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四二 直ちに癩病さりて、その人きよまれり。 |
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四三 頓て彼を去らしめんとて、嚴しく戒めて言ひ給ふ、 |
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四四 『つつしみて誰にも語るな、唯ゆきて己を祭司に見せ、モーセが命じたる物を汝の潔のために獻げて、人々に證せよ』 |
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四五 されど彼いでて此の事を大に述べつたへ、徧く弘め始めたれば、この後イエスあらはに町に入りがたく、外の寂しき處に留りたまふ。人々、四方より御許に來れり。 |
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マタイ傳iケ書第八章 |
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一 イエス山を下り給ひしとき、大なる群衆これに從ふ。 |
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二 視よ、一人の癩病人みもとに來り、拜して言ふ『主よ、御意ならば、我を潔くなし給ふを得ん』 |
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三 イエス手をのべ、彼につけて『わが意なり、潔くなれ』と言ひ給へば、癩病ただちに潔れり。 |
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四 イエス言ひ給ふ『つつしみて誰にも語るな、ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたる供物を獻げて、人々に證せよ』 |
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ルカ傳iケ書第五章 |
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一二 イエス或る町に居給ふとき、視よ、全身癩病をわづらふ者あり。イエスを見て平伏し、願ひて言ふ『主よ、御意ならば、我を潔くなし給ふを得ん』 |
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一三 イエス手をのべ彼につけて『わが意なり、潔くなれ』と言ひ給へば、直ちに癩病されり。 |
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一四 イエス之を誰にも語らぬやうに命じ、かつ言ひ給ふ『ただ往きて己を祭司に見せ、モーセが命じたるごとく汝の潔のために獻物して、人々に證せよ』 |
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一五 されど彌々イエスの事ひろまりて、大なる群衆あるひはヘを聽かんとし、或は病を醫されんとして集り來りしが、 |
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一六 イエス寂しき處に退きて祈り給ふ。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第一章 |
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四〇 ひとりの重い皮膚病にかかった人が、イエスのところに願いにきて、ひざまずいて言った、「みこころでしたら、きよめていただけるのですが」。 |
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四一 イエスは深くあわれみ、手を伸ばして彼にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と言われた。 |
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四二 すると、重い皮膚病が直ちに去って、その人はきよくなった。 |
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四三 イエスは彼をきびしく戒めて、すぐにそこを去らせ、こう言い聞かせられた、 |
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四四 「何も人に話さないように、注意しなさい。ただ行って、自分のからだを祭司に見せ、それから、モーセが命じた物をあなたのきよめのためにささげて、人々に証明しなさい」。 |
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四五 しかし、彼は出て行って、自分の身に起ったことを盛んに語り、また言いひろめはじめたので、イエスはもはや表立っては町に、はいることができなくなり、外の寂しい所にとどまっておられた。しかし、人々は方々から、イエスのところにぞくぞくと集まってきた。 |
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マタイによる福音書第八章 |
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一 イエスが山をお降りになると、おびただしい群衆がついてきた。 |
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二 すると、そのとき、ひとりの重い皮膚病にかかった人がイエスのところにきて、ひれ伏して言った、「主よ、みこころでしたら、きよめていただけるのですが」。 |
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三 イエスは手を伸ばして、彼にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と言われた。すると、重い皮膚病は直ちにきよめられた。 |
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四 イエスは彼に言われた、「だれにも話さないように、注意しなさい。ただ行って、自分のからだを祭司に見せ、それから、モーセが命じた供え物をささげて、人々に証明しなさい」。 |
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ルカによる福音書第五章 |
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一二 イエスがある町におられた時、全身重い皮膚病にかかった人がそこにいた。イエスを見ると、顔を地に伏せて願って言った、「主よ、みこころでしたら、きよめていただけるのですが」。 |
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一三 イエスは手を伸ばして彼にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と言われた。すると、重い皮膚病がただちに去ってしまった。 |
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一四 イエスは、だれにも話さないようにと彼に言い聞かせ、「ただ行って自分のからだを祭司に見せ、それからあなたのきよめのため、モーセが命じたとおりのささげ物をして、人々に証明しなさい」とお命じになった。 |
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一五 しかし、イエスの評判はますますひろまって行き、おびただしい群衆が、教を聞いたり、病気をなおしてもらったりするために、集まってきた。 |
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一六 しかしイエスは、寂しい所に退いて祈っておられた。 |
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Office Murakami |