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四つの福音書による一つのイエス物語27 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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027 |
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カファルナウムに行く |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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1;21〜28 |
4;12〜16 |
4;31〜37 |
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第一章二一〜二八節 |
第四章一二〜一六節 |
第四章三一〜三七節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第一章 |
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二一 彼等カペナウムに至るイエス即ち安息日に會堂に入て教を爲しに |
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二ニ 人々その教を駭き合り蓋學者の如ならず權威を有る者の如く教たまへば也 |
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二三 其會堂に汚たる鬼に憑たる人ありて |
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二四 喊叫いひけるは唉ナザレのイエスよ我儕は爾と何の與り有んや爾きたりて我儕を滅すか我なんぢは誰なる乎を知即はち~の聖なる者なり |
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二五 イエス之を責て曰けるは聲を發すこと勿れ其處を出よ |
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二六 汚たる鬼その人を拘攣させ大聲に叫びて彼を出たり |
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二七 衆人みな驚き相問て曰けるは是何事ぞや是いかなる新しき教ぞや汚たる鬼さへ權威をもて命じければ從へり |
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二八 是に於てイエスの聲名徧くガリラヤの四方に播りぬ |
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馬太傳iケ書第四章 |
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十二 イエス ヨハネの囚れし事を聞てガリラヤに往 |
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十三 ナザレを去ゼブルンとナフタリとの界なる海邊のカペナウンに至て此に居り |
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十四 これ預言者イザヤの言に |
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十五 ゼブルンの地ナフタリの地海に沿たる地ヨルダンの外の地異邦人のガリラヤ |
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十六 此等の幽暗にをる民は大なる光をみ死地と死陰に坐する者の上に光いでたりと云しに應せん爲なり |
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路加傳iケ書第四章 |
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三一 ガリラヤのカペナウンと云る邑に至りて安息日ごとに衆人を教しに |
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三二 その言權威有ければ衆人その教に驚けり |
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三三 會堂に汚たる鬼の靈に憑れたる人あり大聲に喊叫いひけるは |
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三四 噫ナザレのイエスよ我儕なんぢと何の與あらんや爾きたりて我儕を喪すか我なんぢは誰なる乎を知すなはち~の聖なる者なり |
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三五 イエス之を責て曰けるは聲を出こと勿れ其處を出よ惡鬼つひに其人を衆人の中に仆し傷ずして出 |
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三六 衆人みな驚き互に語いひけるは權威と能力を有て汚たる鬼に命ぜしかば出去り是いかなる道ぞや |
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三七 是に於てイエスの聲名徧く此四方の地に揚りぬ |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第一章 |
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二一 斯て彼らカペナウムに到る、イエス直ちに安息日に會堂にいりて教へ給ふ。 |
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二二 人々その教に驚感きあへり。それは學者の如くならず、權威ある者のごとく教へ給ふゆゑなり。 |
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二三 時にその會堂に、穢れし靈に憑かれたる人あり、叫びて言ふ、 |
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二四 『ナザレのイエスよ、我らは汝と何の關係あらんや、汝は我らを亡さんとて來給ふ。われは汝の誰なるを知る、~の聖者なり』 |
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二五 イエス禁めて言ひ給ふ『默せ、その人を出でよ』 |
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二六 穢れし靈、その人を痙攣けさせ、大聲をあげて出づ。 |
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二七 人々みな驚き相問ひて言ふ『これ何事ぞ、權威ある新しき教なるかな、穢れし靈すら命ずれば從ふ』 |
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二八 爰にイエスの噂あまねくガリラヤの四方に弘りたり。 |
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マタイ傳iケ書第四章 |
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一二 イエス、ヨハネの囚はれし事をききて、ガリラヤに退き、 |
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一三 後ナザレを去りて、ゼブルンとナフタリとの境なる海邊のカペナウムに到りて住み給ふ。 |
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一四 これは預言者イザヤによりて云はれたる言の成就せん爲なり。曰く、 |
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一五 『ゼブルンの地、ナフタリの地、海の邊、ヨルダンの彼方、異邦人のガリラヤ、 |
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一六 暗に坐する民は、大なる光を見、死の地と死の蔭とに坐する者に、光のぼれり』 |
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ルカ傳iケ書第四章 |
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三一 斯てガリラヤの町カペナウムに下りて、安息日ごとに人をヘへ給へば、 |
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三二 人々そのヘに驚きあへり。その言、權威ありたるに因る。 |
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三三 會堂に穢れし惡鬼の靈に憑かれたる人あり、大聲に叫びて言ふ、 |
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三四 『ああ、ナザレのイエスよ、我らは汝となにの關係あらんや。我らを亡さんとて來給ふか。我はなんぢの誰なるを知る、~の聖者なり』 |
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三五 イエス之を禁めて言ひ給ふ、『默せ、その人より出でよ』惡鬼その人を人々の中に倒し、傷つけずして出づ。 |
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三六 みな驚き、語り合ひて言ふ『これ如何なる言ぞ、權威と能力とをもて命ずれば、穢れし惡鬼すら出で去る』 |
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三七 爰にイエスの噂あまねく四方の地に弘りたり。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第一章 |
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二一 それから、彼らはカペナウムに行った。そして安息日にすぐ、イエスは会堂にはいって教えられた。 |
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二二 人々は、その教に驚いた。律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように、教えられたからである。 |
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二三 ちょうどその時、けがれた霊につかれた者が会堂にいて、叫んで言った、 |
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二四 「ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです。わたしたちを滅ぼしにこられたのですか。あなたがどなたであるか、わかっています。神の聖者です」。 |
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二五 イエスはこれをしかって、「黙れ、この人から出て行け」と言われた。 |
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二六 すると、けがれた霊は彼をひきつけさせ、大声をあげて、その人から出て行った。 |
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二七 人々はみな驚きのあまり、互に論じて言った、「これは、いったい何事か。権威ある新しい教だ。けがれた霊にさえ命じられると、彼らは従うのだ」。 |
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二八 こうしてイエスのうわさは、たちまちガリラヤの全地方、いたる所にひろまった。 |
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マタイによる福音書第四章 |
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一二 さて、イエスはヨハネが捕えられたと聞いて、ガリラヤへ退かれた。 |
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一三 そしてナザレを去り、ゼブルンとナフタリとの地方にある海べの町カペナウムに行って住まわれた。 |
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一四 これは預言者イザヤによって言われた言が、成就するためである。 |
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一五 「ゼブルンの地、ナフタリの地、海に沿う地方、ヨルダンの向こうの地、異邦人のガリラヤ、 |
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一六 暗黒の中に住んでいる民は大いなる光を見、死の地、死の陰に住んでいる人々に、光がのぼった」。 |
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ルカによる福音書第四章 |
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三一 それから、イエスはガリラヤの町カペナウムに下って行かれた。そして安息日になると、人々をお教えになったが、 |
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三二 その言葉に権威があったので、彼らはその教に驚いた。 |
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三三 すると、汚れた悪霊につかれた人が会堂にいて、大声で叫び出した、 |
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三四 「ああ、ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです。わたしたちを滅ぼしにこられたのですか。あなたがどなたであるか、わかっています。神の聖者です」。 |
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三五 イエスはこれをしかって、「黙れ、この人から出て行け」と言われた。すると悪霊は彼を人なかに投げ倒し、傷は負わせずに、その人から出て行った。 |
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三六 みんなの者は驚いて、互に語り合って言った、「これは、いったい、なんという言葉だろう。権威と力とをもって汚れた霊に命じられると、彼らは出て行くのだ」。 |
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三七 こうしてイエスの評判が、その地方のいたる所にひろまっていった。 |
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Office Murakami |