|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
四つの福音書による一つのイエス物語10 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
* |
010 |
* |
イエス生まれる |
* |
上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
|
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
|
馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
|
マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
|
マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
|
|
1;19〜25 |
2;1〜7 |
|
|
第一章一九〜二五節 |
第二章一〜七節 |
* |
英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
|
|
馬太傳iケ書第一章 |
|
|
十九 夫ヨセフ義人なる故に之を辱しむることを願ず密に離緣せんと思へり |
|
|
二十 斯て此事を思念せる時に主の使者かれが夢に現れて曰けるはダビデの裔ヨセフよ爾妻マリアを娶ことを懼るゝ勿その孕る所の者は聖靈に由なり |
|
|
二一 かれ子を生ん其名をイエスと名くべし蓋その民を罪より救はんとすれば也 |
|
|
二二 凡て此事は預言者に託て主の曰たまひし言に |
|
|
二三 處女はらみて子を生ん其名をインマヌエルと稱べしと有に應せん爲なり其名を譯ば~われらと偕に在との義なり |
|
|
二四 ヨセフ寢より起て主の使者の命ぜし言に遵ひ其妻を娶たれど |
|
|
二五 冢子の生るゝまで牀を同にせざりき其生れし子をイエスと名けたり |
|
|
|
路加傳iケ書第二章 |
|
|
|
一 當時天下の戸籍を査る詔命カイザル アウグストより出たり |
|
|
|
二 この戸籍調査はクレニオ スリヤを管理し時の初次に行はれたりし也 |
|
|
|
三 人みな戸籍に登んとて各その故邑に歸たり |
|
|
|
四 ヨセフもダビデの宗族又血統なれば戸籍に登んとて |
|
|
|
五 已に孕る其聘定の妻マリアと共にガリラヤの邑ナザレより出てユダヤに上りダビデの邑ベテレヘムといふ所に至れり |
|
|
|
六 此に居て產期滿ければ |
|
|
|
七 冢子を生それを布に裹て槽に臥せたり此は客舍は彼等の居處なかりしが故なり |
* |
日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
|
|
マタイ傳iケ書第一章 |
|
|
一九 夫ヨセフは正しき人にして之を公然にするを好まず、私に離緑せんと思ふ。 |
|
|
二〇 斯て、これらの事を思ひ囘らしをるとき、視よ、主の使、夢に現れて言ふ『ダビデの子ヨセフよ、妻マリヤを納るる事を恐るな。その胎に宿る者は聖靈によるなり。 |
|
|
二一 かれ子を生まん、汝その名をイエスと名づくべし。己が民をその罪より救ひ給ふ故なり』 |
|
|
二二 すべて此の事の起りしは、預言者によりて主の云ひ給ひし言の成就せん爲なり。曰く |
|
|
二三 『視よ、處女みごもりて子を生まん。その名はインマヌエルと稱へられん』之を釋けば、~われらと偕に在すといふ意なり。 |
|
|
二四 ヨセフ寐より起き、主の使の命ぜし如くして妻を納れたり。 |
|
|
二五 されど子の生るるまでは、相知る事なかりき。斯てその子をイエスと名づけたり。 |
|
|
|
ルカ傳iケ書第二章 |
|
|
|
一 その頃、天下の人を戶籍に著かすべき詔令カイザル・アウグストより出づ。 |
|
|
|
二 この戶籍登錄は、クレニオ、シリヤの總督たりし時に行はれし初のものなり。 |
|
|
|
三 さて人みな戶籍に著かんとて、各自その故クに歸る。 |
|
|
|
四 ヨセフもダビデの家系また血統なれば、旣に孕める許媳の妻マリヤとともに、戶籍に著かんとて、ガリラヤの町ナザレを出でてユダヤに上り、ダビデの町ベツレヘムといふ處に到りぬ。 |
|
|
|
五 ヨセフもダビデの家系また血統なれば、旣に孕める許媳の妻マリヤとともに、戶籍に著かんとて、ガリラヤの町ナザレを出でてユダヤに上り、ダビデの町ベツレヘムといふ處に到りぬ。 |
|
|
|
六 此處に居るほどに、マリヤ月滿ちて、 |
|
|
|
七 初子をうみ之を布に包みて馬槽に臥させたり。旅舍にをる處なかりし故なり。 |
* |
日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
|
|
マタイによる福音書第一章 |
|
|
一九 夫ヨセフは正しい人であったので、彼女のことが公けになることを好まず、ひそかに離縁しようと決心した。 |
|
|
二〇 彼がこのことを思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れて言った、「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。 |
|
|
二一 彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」。 |
|
|
二二 すべてこれらのことが起ったのは、主が預言者によって言われたことの成就するためである。すなわち、 |
|
|
二三 「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」という意味である。 |
|
|
二四 ヨセフは眠りからさめた後に、主の使が命じたとおりに、マリヤを妻に迎えた。 |
|
|
二五 しかし、子が生れるまでは、彼女を知ることはなかった。そして、その子をイエスと名づけた。 |
|
|
|
ルカによる福音書第二章 |
|
|
|
一 そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。 |
|
|
|
二 これは、クレニオがシリヤの総督であった時に行われた最初の人口調査であった。 |
|
|
|
三 人々はみな登録をするために、それぞれ自分の町へ帰って行った。 |
|
|
|
四 ヨセフもダビデの家系であり、またその血統であったので、ガリラヤの町ナザレを出て、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。 |
|
|
|
五 それは、すでに身重になっていたいいなづけの妻マリヤと共に、登録をするためであった。 |
|
|
|
六 ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、 |
|
|
|
七 初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Office Murakami |