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四つの福音書による一つのイエス物語5 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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005 |
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イエスが生まれることをマリアに告げられる |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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1;18 |
1;26〜38 |
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第一章一八節 |
第一章二六〜三八節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬太傳iケ書第一章 |
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十八 それイエス キリストの生れ給ること左の如し其母マリアはヨセフと聘定を爲るのみにて未だ偕にならざりしとき聖靈に感じて孕しが其孕たること顯れければ |
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路加傳iケ書第一章 |
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二六 此六ケ月に當りガリラヤのナザレと名たる邑の |
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二七 ダビデの家のヨセフと云る人の聘定せし所の處女に~よりガブリエルといふ天使を遣されたり其處女の名はマリアと云り |
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二八 天使この處女に來いひけるは慶し惠るゝ者よ主なんぢと偕に在す爾は女の中にてなる者なり |
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二九 處女その言を訝この問安は何如なる事ぞと思へり |
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三十 天使いひけるはマリアよ懼るゝ勿れ爾は~より惠を得たり |
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三一 爾孕て男子を生ん其名をイエスと名べし |
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三二 かれ大なる者と爲て至上者の子と稱られん又主たる~その先祖ダビデ王の位を彼に予れば |
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三三 ヤコブの家を窮なく支配すべく且その國終ること有ざるべし |
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三四 マリア天使に曰けるは我いまだ夫に適ざるに何にして此事ある可や |
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三五 天使こたへて曰けるは聖靈なんぢに臨る至上者の大能なんぢを庇ん是故に爾が生ところの聖なる者は~の子と稱らるべし |
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三六 それ爾の親戚エリサベツ彼も年老て男子を孕り素姙なき者と稱れたりしが今すでに孕て六ケ月になりぬ |
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三七 蓋~に於は能ざる事なければ也 |
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三八 マリア曰けるは我は是主の使女なり爾の言る如く我に應かし天使つひに彼を去り |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マタイ傳iケ書第一章 |
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一八 イエス・キリストの誕生は左のごとし。その母マリヤ、ヨセフと許媳したるのみにて、未だ偕にならざりしに、聖靈によりて孕り、その孕りたること顯れたり |
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ルカ傳iケ書第一章 |
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二六 その六月めに、御使ガブリエル、ナザレといふガリラヤの町にをる處女のもとに、~より遣さる。 |
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二七 この處女はダビデの家のヨセフといふ人と許媳せし者にて、其の名をマリヤと云ふ。 |
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二八 御使、處女の許にきたりて言ふ『めでたし、惠まるる者よ、主なんぢと偕に在せり』 |
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二九 マリヤこの言によりて、心いたく騷ぎ、斯る挨拶は如何なる事ぞと思ひらしたるに、 |
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三〇 御使いふ『マリヤよ、懼るな、汝は~の御前に惠を得たり。 |
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三一 視よ、なんぢ孕りて男子を生まん、其の名をイエスと名づくべし。 |
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三二 彼は大ならん、至高者の子と稱へられん。また主たる~、これに其の父ダビデの座位をあたへ給へば、 |
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三三 ヤコブの家を永遠に治めん。その國は終ることながるべし』 |
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三四 マリヤ御使に言ふ『われ未だ人を知らぬに、如何して此の事のあるべき』 |
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三五 御使こたへて言ふ『聖靈なんぢに臨み、至高者の能力なんぢを被はん。此の故に汝が生むところの聖なる者は、~の子と稱へらるべし。 |
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三六 視よ、なんぢの親族エリサベツも、年老いたれど、男子を孕めり。石女といはれたる者なるに、今は孕りてはや六月になりぬ。 |
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三七 それ~の言には能はぬ所なし』 |
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三八 マリヤ言ふ『視よ、われは主の婢女なり。汝の言のごとく、我に成れかし』つひに御使、はなれ去りぬ。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マタイによる福音書第一章 |
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一八 イエス・キリストの誕生の次第はこうであった。母マリヤはヨセフと婚約していたが、まだ一緒にならない前に、聖霊によって身重になった。 |
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ルカによる福音書第一章 |
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二六 六か月目に、御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガリラヤの町の一処女のもとにきた。 |
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二七 この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなづけになっていて、名をマリヤといった。 |
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二八 御使がマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。 |
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二九 この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いめぐらしていた。 |
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三〇 すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。 |
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三一 見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。 |
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三二 彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、 |
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三三 彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」。 |
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三四 そこでマリヤは御使に言った、「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」。 |
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三五 御使が答えて言った、「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。 |
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三六 あなたの親族エリサベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、はや六か月になっています。 |
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三七 神には、なんでもできないことはありません」。 |
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三八 そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。 |
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Office Murakami |