四つの福音書による一つのイエス物語2
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました
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002
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イエスに至る系図
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ  ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ
馬可傳iケ書 馬太傳iケ書 路加傳iケ書 約翰傳iケ書
マルコ傳iケ書 マタイ傳iケ書 ルカ傳iケ書 ヨハネ傳iケ書
マルコによる福音書 マタイによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書
1;1〜17 3;23〜38
第一章一〜一七節 第三章二三〜三八節
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう
馬太傳iケ書第一章
一 アブラハムの裔なるダビデの裔イエス キリストの系圖
二 アブラハム イサクを生イサク ヤコブを生ヤコブ ユダとその兄弟を生り
三 ユダ タマルに由てパレスとザラを生パレス エスロンを生エスロン アラムを生
四 アラム アミナダブを生アミナダブ ナアソンを生ナアソン サルモンを生
五 サルモン ラハズに由てポアズを生ポアズ ルツに由てオベデを生オベデ エツサイを生
六 エツサイ ダビデ王を生タビデ王ウリヤの妻に由てソロモンを生
七 ソロモン レハベアムを生レハベアム アビアを生アビア アサを生
八 アサ ヨサパテを生ヨサパテ ヨラムを生ヨラム ウツズヤを生
九 ウツズヤ ヨタムを生ヨタム アカズを生アカズ ヘゼキヤを生
十 ヘゼキヤ マナセを生マナセアモンを生アモン ヨシアを生り
十一 バビロンに徙さる時ヨシア エホヤキンと其兄弟を生
十二 バビロンに徙されたる後エホヤキシ シアテルを生シアテル ゼルバベルを生
十三 ゼルバベル アビウデを生アビウデ エリアキンを生エリアキン アゾルを生
十四 アゾル ザドクを生ザドク アキムを生アキム エリウデを生
十五 エリウデ エリアザルを生エリアザル マツタンを生マツタン ヤコブを生
十六 ヤコブ マリアの夫ヨセフを生り此マリアよりキリストと稱るイエス生れ給ひき
十七 其世系を數ればアブラハムよりダビデに至るまで十四代ダビデよりバビロンに徙さる時まで十四代バビロンに徙されしよりキリストまで十四代なり
路加傳iケ書第三章
二三 時にイエス年おほよそ三十にして音を宣始む人にヨセフの子と意れ給へりヨセフの父はヘリ
二四 其父はマッタテ其父はレビ其父はメルキ其父はヤンナ其父はヨセフ二五 其父はマタテヤ其父はアモス其父はナオム其父はエスリ其父はナムガイ
二五 其父はマタテヤ其父はアモス其父はナオム其父はエスリ其父はナムガイ
二六 其父はマアツ其父はマタテヤ其父はセメイ其父はヨセフ某父はユダ
二七 其父はヨハンナ其父はレサ其父はゼルバベル其父はシアテル某父はネリ
二八 其父はメルキ其父はアッデ其父はコサム其父はエルモダム其父はエル
二九 其父はヨセ其父はヱリヱゼル其父はヨオレム某父はマッタテ其父はレビ
三十 其父はシメオン其父はユダ某父はヨセフ其父はヨナン其父はヱリアキム
三一 其父はメレア其父はマイナン其父はマタツタ某父はナタン其父はダビデ
三二 其父はエッサイ其父はオベデ其父はボアズ其父はサルモン其父はナアソン
三三 其父はアミナダブ其父はアラム其父はエスロン其父はパレス其父はユダ
三四 其父はヤコブ其父はイサク其父はアブラハム其父はテラ其父はナコル
三五 其父はサルク其父はラガヲ其父はパレク其父はヘベル其父はサラ
三六 其父はカイナン其父はアバザデ其父はセム其父はノア其父はラメク
三七 其父はマトサラ其父はエノク其父はヤレド其父はマレレヱル其父はカイナン其父はヱノス其父はセツ其父はアダム アダムは~の子なり
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう
マタイ傳iケ書第一章
一 アブラハムの子、ダビデの子、イエスキリストの系圖。
二 アブラハム、イサクを生み、イサク、ヤコブを生み、ヤコブ、ユダとその兄弟らとを生み、
三 ユダ、タマルによりてパレスとザラとを生み、パレス、エスロンを生み、エスロン、アラムを生み、
四 アラム、アミナダブを生み、アミナダブ、ナアソンを生み、ナアソン、サルモンを生み、
五 サルモン、ラハブによりてボアズを生み、ボアズ、ルツによりてオベデを生み、オペデ、エッサイを生み、
六 エッサイ、ダビデ王を生めり。ダビデ、ウリヤの妻たりし女によりてソロモンを生み、
七 ソロモン、レハベアムを生み、レハベアム、アビヤを生み、アビヤ、アサを生み、
八 アサ、ヨサパテを生み、ヨサパテ、ヨラムを生み、ヨラム、ウジヤを生み、
九 ウジヤ、ヨタムそ生み、ヨタム、アハズを生み、アハズ、ヒゼキヤを生み、
 ヒゼキヤ、マナセを生み、マナセ、アモンを生み、アモン、ヨシヤを生み、
一一 バビロンに移さるる頃、ヨシヤ、エコニヤとその兄弟らとを生めり。
一二 バビロンに移されて後、エコニヤ、サラテルを生み、サラテル、ゾロバベルを生み、
一三 ゾロバベル、アビウデを生み、アビウデ、エリヤキムを生み、エリヤキム、アゾルを生み、
一四 アゾル、サドクを生み、サドク、アキムを生み、アキム、エリウデを生み、
一五 エリウデ、エレアザルを生み、エレアザル、マタンを生み、マタン、ヤコブを生み、
一六 ヤコブ、マリヤの夫ヨセフを生めり。此のマリヤよりキリストと稱ふるイエス生れ給へり。
一七 されば總て世をふる事、アブラハムよりダビデまで十四代、ダビデよりバビロンに移さるるまで十四代、バビロンに移されてよりキリストまで十四代なり。
ルカ傳iケ書第三章
二三 イエスの、ヘを宣ベ始め給ひしは、年おほよそ三十の時なりき。人にはヨセフの子と思はれ給へり。ヨセフの父はヘリ、
二四 その先はマタテ、レビ、メルキ、ヤンナイ、ヨセフ、
二五 マタテヤ、アモス、ナホム、エスリ、ナンガイ、
二六 マハテ、マタテヤ、シメイ、ヨセク、ヨダ、
二七 ヨハナン、レサ、ゾロバベル、サラテル、ネリ、
二八 メルキ、アデイ、コサム、エルマダム、エル、
二九 ヨセ、エリエゼル、ヨリム、マタテ、レビ、
 シメオン、ユダ、ヨセフ、ヨナム、エリヤキム、
三一 メレヤ、メナ、マタタ、ナタン、ダビデ、
三二 エツサイ、オベデ、ボアズ、サラ、ナアソン、
三三 アミナダブ、アデミン、アルニ、エスロン、パレス、ユダ、
三四 ヤコブ、イサク、アブラハム、テラ、ナホル、
三五 セルグ、レウ、ペレグ、エベル、サラ、
三六 カイナン、アルパクサデ、セム、ノア、ラメク、
三七 メトセラ、エノク、ヤレデ、マハラレル、カイナン、
三八 エノス、セツ、アダムに至る。アダムは~の子なり。
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう
マタイによる福音書第一章
一 アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図。
二 アブラハムはイサクの父であり、イサクはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちとの父、
三 ユダはタマルによるパレスとザラとの父、パレスはエスロンの父、エスロンはアラムの父、
四 アラムはアミナダブの父、アミナダブはナアソンの父、ナアソンはサルモンの父、
五 サルモンはラハブによるボアズの父、ボアズはルツによるオベデの父、オベデはエッサイの父、
六 エッサイはダビデ王の父であった。ダビデはウリヤの妻によるソロモンの父であり、
七 ソロモンはレハベアムの父、レハベアムはアビヤの父、アビヤはアサの父、
八 アサはヨサパテの父、ヨサパテはヨラムの父、ヨラムはウジヤの父、
九 ウジヤはヨタムの父、ヨタムはアハズの父、アハズはヒゼキヤの父、
一〇 ヒゼキヤはマナセの父、マナセはアモンの父、アモンはヨシヤの父、
一一 ヨシヤはバビロンへ移されたころ、エコニヤとその兄弟たちとの父となった。
一二 バビロンへ移されたのち、エコニヤはサラテルの父となった。サラテルはゾロバベルの父、
一三 ゾロバベルはアビウデの父、アビウデはエリヤキムの父、エリヤキムはアゾルの父、
一四 アゾルはサドクの父、サドクはアキムの父、アキムはエリウデの父、
一五 エリウデはエレアザルの父、エレアザルはマタンの父、マタンはヤコブの父、
一六 ヤコブはマリヤの夫ヨセフの父であった。このマリヤからキリストといわれるイエスがお生れになった。
一七 だから、アブラハムからダビデまでの代は合わせて十四代、ダビデからバビロンへ移されるまでは十四代、そして、バビロンへ移されてからキリストまでは十四代である。
ルカによる福音書第三章
二三 イエスが宣教をはじめられたのは、年およそ三十歳の時であって、人々の考えによれば、ヨセフの子であった。ヨセフはヘリの子、
二四 それから、さかのぼって、マタテ、レビ、メルキ、ヤンナイ、ヨセフ、
二五 マタテヤ、アモス、ナホム、エスリ、ナンガイ、
二六 マハテ、マタテヤ、シメイ、ヨセク、ヨダ、
二七 ヨハナン、レサ、ゾロバベル、サラテル、ネリ、
二八 メルキ、アデイ、コサム、エルマダム、エル、
二九 ヨシュア、エリエゼル、ヨリム、マタテ、レビ、
三〇 シメオン、ユダ、ヨセフ、ヨナム、エリヤキム、
三一 メレヤ、メナ、マタタ、ナタン、ダビデ、
三二 エッサイ、オベデ、ボアズ、サラ、ナアソン、
三三 アミナダブ、アデミン、アルニ、エスロン、パレス、ユダ、
三四 ヤコブ、イサク、アブラハム、テラ、ナホル、
三五 セルグ、レウ、ペレグ、エベル、サラ、
三六 カイナン、アルパクサデ、セム、ノア、ラメク、
三七 メトセラ、エノク、ヤレデ、マハラレル、カイナン、
三八 エノス、セツ、アダム、そして神にいたる。
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