北アメリカ・インディアンの物語(スティス・トムプソン著1929年)
  新しい世の始まり
    新たな創造が始まる前に
アウォナウィロナ(全ての創造主で入れ物、全ての父なる創始者)は
唯一人だけでした
諸々の時代の長期間を通して他に誰一人居ませんでした
その間何処も暗黒の暗闇と空虚な荒廃以外
新たな創造の初めに
アウォナウィロナは彼自身の内なる心に思いを描き外なる宇宙に考えを広げました
それによって拡大する霧
強く立ち上る蒸気は
放出され上昇しました
このように
彼の天から授かった知識によって
万物の入れ物は彼自身を太陽の容姿と形に造りました
その太陽を私たちは私たちの父であると考えています
そして太陽はこのように存在するものとなり現れました
彼の出現と共に宇宙の輝きが光と共にやって来ました
そして宇宙の輝きと共に
巨大な霧雲が重なり密集し降下しました
それによって水の中に水が放出され
実に
世界を覆う海になりました
彼の体の表面から引き抜かれた彼の肉の物質によって
父なる太陽は二つの世界の種の材料を形づくり
それをもって大水を受胎させました
すると見なさい
彼の光の熱によって
これらの海の水は緑色になり
灰汁がその上に昇って来て
幅と重さを増し
最後に
見なさい
それらはなりました
アウィテリン・ツィタに
四重に包む大地の母に
そしてアポヤン・ターチュに
全てを覆う天空の父に
大いなる水の世界の上にこの二者が一緒に横たわり
どんどん生命を与え
地球上の生き物は身籠りました
そこから地の全ての存在は始まりました
人間と生き物
世界の四重の胎の中に
その後大地の母は天空の父を拒絶しました
大きく育って深く沈んで
下の水の抱擁の中に
そのように天空の父から離れて
上の水の抱擁の中に
女が不吉な事を予感するように
生まれる前に彼女の最初に生まれる子のことで
大地の母でさえそう予感しました
彼女の無数の子孫を誕生から長く引き留め
そしてその間に天空の父と相談することを求め
如何に
彼等は互いに言いました
私たちの子共たちは生まれた時
一つの場所を他から(分けて)知ることが出来るでしょうか
太陽の父の白い光によってでさえ
今や全ての卓越した存在と同じように
大地の母と天空の父は変わりやすく
実に風の中の煙のように
考え通りに変化し
思いのままにどんな形にも自分自身を現わします
まるで踊り子のように
仮面を作ることよって
このように
男と女として
彼等は話しました
お互いに
見なさい
大地の母が言いました
大きな広い段々になった鉢が手元に現れた時
そしてその中に水が
これが私の上にある時
私のちっちゃな子供たちの家となります
世界各国の縁を彼等は歩き回ります
台地のある山々が立ち上がるでしょう
一つの地域に沢山造って
それによって識別されるでしょう 国は国から
そして各国の中で
場所は場所から
見なさい
再び
彼女は言いました
彼女は水の上に唾を吐きながら
そして彼女の指でそれを急激に叩いて攪拌しながら
形が作られました
台地のある縁の周りに集まって
どんどん高く登って
そうです
彼女は言いました
私のおっぱいから彼等は栄養を取らなければなりません
このように彼等は命の物質を見出さなければならないから
そこから私たち自身が維持されるものを
何故なら見なさい
それから彼女の温かい息で彼女は台地を吹きました
白い泡のつぶつぶが壊れて離れました
そして
水の上に漂いながら
主である天空の父の冷たい息によって粉々に砕かれました
すると直ちに細霧と噴霧がふんだんに下へ落ちて行きました
そうであっても
白い雲は世界の境にある大水から浮かんで
地平線の山の台地の周りに群がりながら
高く広く生じるでしょう
魂のあるものを超えるものと子供たちの息によって
そしてあなたの冷たさによって固まり壊れるでしょう
下に落ちて
雨の煙の中で
命の水は
私の膝の窪みの中にさえ
何故ならその場所に私たちの子供たち人と生き物は心地よく落ち着くから
あなたの冷たさの中に暖かさを求めて
見なさい
雲と天空の父の近くの高い山々の上にある木々でさえ身を低く屈めます
暖かさと保護を求めて大地の母の方へ
暖かいのは大地の母
冷たいのは天空の父
正に女が暖かいように
男は冷たい存在
例えそうであっても
天空の父は言いました
それでもあなただけでは私たちの子供たちには助けになりません
何故なら見なさい
そして彼は彼の手を外に掌を下の方へ広げました
そしてそれの全ての皺と割れ目の中に
彼は光り輝く黄色の穀粒そっくりなものを置きました
世界の始まりの初期の暗闇の中で
それらは火花のように光りました
そして彼の手が鉢の上を動く時動きました
そこから光り輝きながら
そこの水の底を動きながら
見なさい
彼は言いました
七つの穀物を指さしながら
彼の親指を四つの指で確り握りました
そのように私たちの子供たちは導かれるでしょう
何故なら見なさい
太陽の父が近くにいない時
そしてあなたの台地がそれ自体暗闇のようである時
全てがその中に隠されており
その時私たちの子供たちは光によって導かれるでしょう
真ん中の光りの周りを回る全て六つの領域のこれらの光のように
真ん中の所の内と周りのように
これらの所に私たちの子供たちは住むでしょう
宇宙の他の領域全ては存在するでしょう
そうです
これらの粒が水から光るように
そのように種粒はそれらに似るでしょう
数え切れないといえども
あなたのおっぱいから湧き出て
私の水に触れる時
私たちの子供たちを養う為に
このような方法と他の多くの方法で彼等は考えました
彼等の子孫の為に
  動物の妻と夫
    バッファローの妻(子と人間の夫)
かつて或る若者が出て行って泥沼の中で身動きできない雌のバッファローの所に来ました
彼は彼女の状況を悪用しました
一定の時の後彼女は息子を産みました
彼は走り回ることが出来るようになると
この少年はインディアンの宿舎に行って子供たちの遊びに加わりました
しかし不思議な事にいつも夕方になると消えました
ある日この少年は彼の母に言いました
彼は宿舎の中で彼の父を捜すつもりであると
この後間もなく彼は宿舎でいつものように子供たちと遊んでいました
そして首長の小屋にその家族の少年と共に入りました
彼はこの首長に言いました
彼は父は宿舎のどこかで生きていると
そして彼は是非彼を見つけたいと
その首長はその少年を哀れみました
そして使いを遣わして宿舎の中の全老人を彼の小屋に呼びました
この者たちが全て集まり小屋の周りに立ちました
首長は少年に彼の父を選び出すように求めました
少年は彼等を見渡しました
それから首長に言いました
彼の父は彼等の中に居ないと
そこで首長は使いを遣わして次の年齢の男たち全てを呼びました
しかし
これらの者たちが集まった時
少年は言いました
彼等の中に彼の父は居ないと
再び首長は使いを遣わして次の年齢層の男たち全てを呼びました
彼等が集まった時
少年は以前のように彼等を見渡しました
そして告げました
彼等の中に彼の父は居ないと
そこでもう一度首長は彼の使いを遣わして宿舎の未婚の若い男全てを呼びました
彼等が首長の小屋にやって来ると
少年は彼等の一人に所に走って行きました
そして
彼に抱きつきながら
言いました
これが私の父です
しばらくして少年は彼の父に言いました
彼(少年)は彼(父)を彼の母に会わせたいと
少年は言いました
私たちが彼女に近づくと
彼女はあなたに向かって走って来て四回ひっかけるでしょう
しかしあなたは完全にじっと立っていなければなりません
次の日に少年と彼の父は彼等の旅に出発しました
彼等が進んで行くと彼等は一頭のバッファローの雌に会いました
それは直ちに彼等の所に走って来ました
少年が言った通りに
男は完全にじっと立っていました
そして四回
雌が彼を引っかける為に前に走ると
彼女は女性になりました
それから彼女は彼女の夫と子供と共に家に行きました
彼等が戻った後間もない或る日に
彼女は彼女の夫に警告しました
彼は彼女を決して火で打ってはいけないと
彼等は長年に亘って一緒に幸福に暮らしました
彼女は際立って善良な女性でした
或る晩夫が何人かの客を招いた時
そして女性が彼等の為に食事を用意するのは嫌だと言った時
彼は非常に怒りました
そして
火から薪を取って
彼女を打ちました
彼がそうすると
女性と彼女の子供は消えました
そしてバッファローの雌とバッファローの子が宿舎から走り去るのを人々は見ました
さて夫は彼の妻と子供が居なくなったことを深く嘆き悲しみました
しばらくして彼は彼等を探しに出かけました
彼は発見されないでバッファローに近づける為に
バッファローの泥浴び場の汚物で身をこすりました
やがて彼はバッファローが飛び跳ねている場所にやって来ました
彼は遠くから彼等の声を聞くことが出来ました
彼が近づいていくと
彼は息子に会いました
その者(息子)は今
以前の通り
バッファローの子でした
父は少年に説明しました
彼は彼(息子)と彼の母が居なくなったことを歎き悲しいんでいると
そして彼は彼等を家に連れて行く為に来たと
バッファローの少年はと説明しました
これは非常に難しいでしょう
何故なら彼の父は厳しい試練を通過することを求められるから
バッファローの少年は彼に説明しました
彼がバッファローの群れの中に到着して彼の妻と息子を尋ねると
バッファローの長が命じるでしょう
群れの中のバッファローの子全て中から彼の子供を選ぶことを
だからバッファローの少年は彼の父を助けたいと思いました
そして彼に言いました
彼は印によって彼の子供と知るでしょう
何故なら
バッファローの子たちが彼の前に現れる時
彼自身の子供が尻尾を上げるから
そこで男はバッファローが飛び跳ねている場所に至るまで進んで行きました
直ぐに彼はバッファローの群れの長の前に連れて行かれました
長は彼が最初に彼の子供との関係を証明するように要求しました
群れの他のバッファローの子全ての中から彼を選び出すことによって
男はこれに同意しました
そしてバッファローの子たちは連れてこられました
彼は印によって彼自身の子をすぐに選びました
バッファローの長は
しかしながら
この証明に満足しませんでした
そして言いました
父は子を得ることは出来ません
彼(父)が彼(子)を 4 回識別するまで
別の試験トの準備が整えられている間に
バッファローの子の少年が父親の所に来ました
そして説明しました
今度は片目を閉じることで彼は識別されるつもりであると
時間が来ると
バッファローの子たちは前と同じように連れて来られました
そしてバッファローの長は父親に彼の子供を識別するように指示しました
それを彼(父)は印で行いました
次の試験の前にバッファローの子の少年は彼の父に説明しました
その印は片耳が垂れ下がってていることであると
従って
バッファローの子たちが父の選別に連れて来られた時
彼は再び彼の子を識別しました。
さて
最後の試験の前に
少年は再び父親の許にやって来て彼に知らせました
彼が知られる印は踊って片足を上げることであると
さてバッファローの子の少年にはバッファローの子たちの中に親友が居ました
バッファローの子たちが長の前に呼ばれた時
父が子を選ぶ為に
親友はバッファローの子の少年が片足を上げて踊り始めたのを見ました
そこで彼は心の中で思いました
彼は何か派手な踊りをしている
それで彼も
同じように踊りました
さて父は合図をしているバッファロー子が2頭いるのを目の当たりにしました
そして彼は推測しなければならないことを悟りました
彼はそうしました
しかし推測は間違いました
直ぐに群れが男に殺到しました
そして彼を粉々に踏みにじりました
それから彼等は全て走り去りました
バッファローの子の少年を除いて
彼の母を除いて
そして一頭の老いた雄のバッファローを除いて
この3人は、不幸な男の運命を共に嘆き悲しみました
暫くして老いたバッファローは頼みました
彼等が地面を調べることを
彼等が骨のかけらを見つけられるかどうか確かめる為に
長くて注意深い捜索の後
彼等は一つの小さなかけらを見つけることに成功しました
それは水牛によって踏みつぶされていないものを
バッファローはそのかけらを取りました
蒸気小屋を造りました
そしてついにその男を生き返らせました
男が生き返った時
バッファローは彼に説明しました
彼と彼の家族は或る力を受け取るだろうと
或る頭飾りを
或る歌を
そして或る曲がった棒を
バッファローが踊りに持ち込んだのを彼が見たような
彼が彼の息子を見つけようとした時に
バッファローの子の少年と彼の母はその後人間になりました
そしてその男と共に戻りました
雄牛と角の協会を始めたのはこの男でした
マトキを始めたのは彼の妻でした
    クマ女とシカ女(とその子供たち)
灰色クマとシカは
チキンホークの2人の妻は
ドングリを砕いていました
彼女たちは終わると
彼女たちの一人が言いました
私たちは小川に降りて行って粗挽き粉を浸しましょう
粉が浸るのを待っている間
彼女たちは互いの頭のシラミを取ることに同意しました 
シカが最初に灰色クマの頭髪を見ました
あなたにシラミはいません
彼女は言いました
それでは
灰色クマは言いました
私があなたのものを見ましょう
捜しながら彼女はシカの首に達すると
彼女は砂に撒きました?
あなたにはシラミが沢山います
彼女は言いました
私がそれを噛みましょう
駄目
駄目
シカは叫びました
待って!
彼女の頭を噛み切って
彼女(灰色クマ)は彼女(シカ)を殺しました
シカの頭とどんぐりの大量の粉2つを持って
彼女は家に戻って行きました
彼女はその頭を火の中に入れました
そして熱で目が破裂した時
彼女は子供たちに言いました
、それはただ白い堅い丸太が火の中で割れただけだと
それは私たちの母の頭だと思います
シカの子供の1人が言いました
遠くに行って遊びなさい
灰色クマは言いました
あなたたちは長く生きられないでしょう
母親の髪の毛が彼等にそう言うのを彼等は聞きました
2頭のクマの子供と2頭のシカの子は遊びに出かけました
私たちはこの空洞の丸太の中で煙を出し合って遊びましょう
シカの子たちが提案しました
クマたちは同意してシカの子たちが最初に入りました
もういい
もういい
彼等は叫びました
さあ あなたたちが入りなさい
彼等はクマたちに言いました
シカの子たちは丸太の中に煙を送り続けました
クマたちが窒息死するまで
家に戻ると、
彼等の一頭がその手に持っていた物を差し出しました
そして言いました
これは私たちが丸太の中で殺したスカンクです
よろしい
クマの母は言いました
するともう一頭の鹿の子が彼女の物を差し出して言いました
これは私たちが丸太の中で殺したスカンクです
ありがとう
私の姪っ子よ
後で私がそれらを料理しましょう
灰色クマは答えました
彼女は彼女の子供たちを食べていると
彼女は誰かが言うのが聞こえました
あなたは何と言いましたか?
彼女は答えました
最初にあなたは人を殺しました
そして今あなたはあなた自身の子供たちの手を食べています
彼女は彼女を嘲っていた子供たちを追いかけました
彼女は彼等の近くに来ると
彼女は感じの良い声で呼びかけました
さあ
家に戻って来なさい
彼等は尾根の上にを走って行きました
そして捕まるのをかろうじて逃れました
ついに彼等はツルが川辺で魚を捕っている場所に来ました
お爺さん
あなたの首を向こうに渡して私たちにその上を渡らせて下さい
おばあさんが追ってきています。
あなたの首を向こうに渡して下さい
彼等は無事に渡りました
そして尾根の頂上まで走って行き
岩の中の一つの穴の中に隠れました
灰色クマが来ると
ツルは橋として再び彼の首を向こうに渡しました
しかし彼女が半分渡った時
彼は突然それ(首)を捩じりました
彼女は川の真ん中を流されて行きました
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